「脱臼うさぎ」その３７７ ちょっかん・だいろっかん。

　　　おかぁさまが・・・着替えました。

　　　わたし・・・たぶん・・・ ちょっかぁ～ん！
　　　やっぱり・・・・だいろっかぁ～ん！

おやまぁ、お嬢様。爪が伸びていますこと。
さぁさ、爪切りパッチンしましょうか？

　　　よいしょっ！とわたしを「だっここ」するおかぁさま。
　　　やっぱりね、ほらね。
　　　着替えたおかぁさま。わたしの爪切りするんれすって！

　　　そんなに伸びていないれす！　　　自分で、爪を「カミカミ」しますから・・

　　　ほっといてくらさってもいいのれす。

　　おかぁさまのおひざに乗っけられました。

何をおっしゃる、お嬢様。

足毛に埋もれてよく見えません・・・
ニョッキと爪を出してみれば、ほらよく見て御覧なさいな。

こんなに伸びているではないですか。

こうなったら
　　　おとなしく・・・早く爪切りが終わるようにと、
　　　覚悟を決めたのれす。

♪チョッキンチョッキン、チョッキンな♪

　　あぁ、おかぁさまの爪切り歌が聞こえるのれす。

　　わたしの耳元で・・。
ほぅら、切れた！これだけの爪が切れました。
何本かの足の爪、噛み切ったでしょ、お嬢様？

　　　ね、ねっ！わたしの「第六感」あたったでしょっ？

　　　おかぁさまがあのスモックに着替えると・・
　　　わたしの爪切りが始まるのれす。
　　　どうしてあのスモックなのか・・？
　　　わたしを「抱っこっこ」した後のついた毛が　
　　　目だって、後の始末がいいんれすって！　　

　　　爪切り終わった後は「コロコロ」やってますよ。
　　　ほら、コロコロ・・コロコロ・・とね。

「脱臼うさぎ」のお嬢様。
何か気づいたようで・・・爪切りに抵抗します。
膝の上に「抱っこっこ」して、しばらく撫で撫で・・・。
観念したのか「おとなしく」なりました。

♪チョッキンチョッキン、チョッキンな♪

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