「脱臼うさぎ」その３９０ あ”っ！ガムじゃないっ！！

ザルになった「ねぐら」。
そしてもう一仕事をしたお嬢様。

カーペットも大穴開いています。　
　　　カジカジ、カジカジ・・がんばってがんばって・・

　　　わたし、がんばってカジカジしたのれすわ

　　　そしたらね、おかぁさまがいうんれす。

　　　お嬢様、お口から何かぶら下がっているわよって。
　　　わたし、お口の中で、ムシャムシャモグモグしていた
　　　のれす。「だめ！」っておかぁさま。

　　　ガムじゃないのよ、お嬢様。ってまた言うのれす。
　　　ガム(・・?ガム(・・?ガムってなんれすか

　　　とりましょっ！とりましょっ！と、おかぁさま。

　　　お口の糸くず引っ張っちゃったのれす。
　　　わたし良い気分で「ムシャムシャモグモグ」していたのに。
　　　ブッ！ブッ！って意思表示してみたのれす。
　　　でもだめれした。
　　　お口から出ていた糸くず・・・ヒュ～と引っ張られちゃいました。

　　　モグモグしていたカーペットの切れ端も、
　　　糸くずと一緒にいっぱられて、お口から出ちゃったのれす。
　　　ブゥ～ッ！ブゥ～ッ！！なのれす。

　　　おかぁさまがまだ何か言っているのれす。
　　　「ガムじゃない、ガムじゃない！
　　　お腹壊したらどうするのよ・・」って。

　　　わたしは
　　　ぶぅ～っ！！と抗議のもう一声をあげたのれす。

「脱臼うさぎ」のお嬢様。

無駄な抵抗をしました。

食べてはいけないものを口にし、引っ張り出したら

唾液で湿ったちょっぴりの切れ端が

マジシャンが口から万国旗を出すように、
お嬢様のお口からズズズゥ～とでて来ました。
やれやれ・・・(；一_一)
（こりゃぁきっと、知らないうちに食べちゃっているかもね。）

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